これは子供のころ勉強嫌いであった親が大人になりもっと勉強しておけばよかったと自分の反省点を踏まえ幼児教育から中学受験など我が子を勉強嫌いさせないように教育に奮闘した、言わば下剋上教育を実施した内容を記述しています。

日本学生支援機構奨学金の給付型タイプに挑戦してみました。

  • HOME »
  • »
  • 日本学生支援機構奨学金の給付型タイプに挑戦してみました。

日本学生支援機構奨学金の給付型タイプに挑戦してみました。

目次

1. 奨学金は利用するべきか?
2.奨学金を申請する時期
   高校在学中
   大学に入学してから
3.保証人は必要なの?
   保証人の条件
   機関保証の利用
4.日本学生支援機構の奨学金は3タイプ
   (A) 給付型(返済不要)入学金及び授業料の免除あるいは減免
   (B) 貸与型の第一種(無利子)
   (C) 貸与型の第二種(有利子)
5.準備するもの
6.給付型タイプに挑戦してみた結果
7.更新



1. 奨学金は利用するべきか?

日本の奨学金といえば日本学生支援機構がほぼ占めています。
2020年から、日本学生支援機構の給付型(返済不要)と貸与型の第一種(無利子)が大きく拡大され、利用しやすくなりました。

しかし、奨学金と言えば聞こえは良いですが、無利子や低金利とはいえ、借金です。できることなら、利用しないに越したことはありません。

給付型は返済不要なので、これは貰えるので借金ではないということになりますが、大きく拡大され、利用しやすくなったといっても、まだまだ条件が厳しく、成績優秀でなお且つ、経済的に困窮していることが条件で、該当する人はかなり少数です。

給付型の案内には、年収の目安が第三区分(条件が一番緩い区分)で上限が460万円という記述が日本学生支援機構のホームページにありましたが、目安というのが曲者で、給付型は通りにくいという傾向にあるようで、460万円以下の年収でも実際に申請してみないとわからないというのが現状だと思います。

利用できる奨学金は、給付型と貸与型(有利子・無利子)を合わせた総額となっていて、総額の上限は通常は12万円、薬学部・獣医学部で14万円、医学部・歯学部で16万円となっています。
ですが、返済のことを考えると、借りる金額をよく検討する必要があります。

奨学金は学生本人の借金で当然借りたお金は返さなければなりません。

借りる時の金額は少なく感じても、返す時の金額は大きく感じるものです。
借りずに済むものなら、借りない方がよいです。

親の援助やアルバイトで学費や生活費を賄えるか、奨学金を利用するか利用しないか、よく検討する必要があります。

とりあえず申請してみるという手もありますが、奨学金を利用するためのお願いの作文もあり、ワザと申請を難しくしているのではと感じてしまい、
給付型、無利子型を合わせて申請する場合は特に、とりあえずの割には、慣れない手続きで面倒と思ってしまうかもしれません。

手続きの内容は、実際には学生本人が記入しますが、学生本人だけでは作成できるものではなく、親の判断が多いように思います。大学に合格した時点では、実際に大学生活を経験しないとピントこないかもしれませんが、何とかなると思えるようでしたら、大学生活を1年経験してみて、奨学金が必要な場合は2年生になってから申請することも可能です。

2.奨学金を申請する時期

原則、毎年春に在学している学校(高校、大学)を通じて奨学生の募集が行なわれます。
高校在学中
基本的に高校で申し込む機会は、第1回目は5月下旬~7月上旬、第2回目は10月下旬~11月上旬の2回ありますが、一回のみというところもあるようです。
普通は在学している高校で案内があると思いますが、問い合わせたら教えてくれるレベルの高校もあるようです。
高校で申し込みたい場合は、聞き逃さないように注意しておくか、先生に前もって聞いておくとよいでしょう。
注意する点
・高校在学中に申請しても、奨学金の支給は大学の入学には間に合いません。
・進学先が決まってない場合、もし浪人になった場合や、奨学金を扱っていない専門学校に進学した場合は申請が無効になります。
大学に入学してから
奨学金を希望する資料のなかに、
原則、毎年春に学校を通じて奨学生の募集を行います(一次募集)。
年度途中(秋)に二次募集を行うことがあります。
という記述があります。
入学した大学で、希望者に4月に資料の配布があり4月~5月に説明会があると思います。
原則、毎年春に募集ということで、いつでも申し込めるわけではないので、逃さないように注意しておく必要があります。

3.保証人は必要なの?

借金なので、返済できないときのために、当然保証人が必要です。
奨学生本人の「父母」が原則連帯保証人となり、「父母」とは別に保証人が必要です。
保証制度には、「機関保証制度」と「人的保証制度」の2つがあります。
保証人の条件
「人的保証制度」つまり保証人は、65歳未満4親等以内の親族であることとなっているため、奨学生本人からすると、比較的頼みやすい「父母」の親であるつまり「祖父母」は、年齢的に厳しくなります。
奨学生本人からすると未成年者および学生でない「おじ・おば・兄弟姉妹等」となり、保証人を頼みずらいのが現状です。
「機関保証制度」の利用
機関保証を利用すると保証人を立てる必要はなくなりますが、機関保証料金がかかります。
保証人を立てると機関保証料金はかかりません。
無利子型であっても機関保証を使用する場合は、振り込まれるときに機関保証料が差し引かれるというリスクがあります。
奨学金の支給期間や金額によっても比率が変わってきますが3%前後の機関保証料がかかります。
給付型については文字どおり、給付されるため、返済の義務はありません。
返済の義務がないので、返済を保証するための「保証人」は不要です。
ただし給付型と貸与型を複合した場合は貸与型には保証人または機関保証が必要になります。

4.日本学生支援機構の奨学金は3タイプ

奨学金は3つのタイプの複合ですから以下の順番で検討して行きます。
ただし、高校在学中の5段階評価で、評定平均が3.5以下の場合は、基本的に選択の余地はなく「(C) 貸与型の第二種(有利子)」のみになります。
(A) 給付型(返済不要)入学金及び授業料の免除あるいは減免
(B) 貸与型の第一種(無利子)
(C) 貸与型の第二種(有利子)
(A) 給付型(返済不要)入学金及び授業料の免除あるいは減免
「(A) 給付型(返済不要)」が受理されると、支給+入学金及び授業料の減免のセットとなり、母子家庭や父母の収入等の条件により第1区分から第3区分に分けられ、区分により支給金額が決定します。
支給金額もさることながら入学金及び授業料が免除あるいは減免されるため、トータル的には大きな金額が免除されることになります。
条件にもよりますが、第3区分の収入の目安が460万円以下と案内されています、目安となっていて、給付型はなかなか通らない傾向にあるようで、
試してみないとわからない部分があるため、申請が通らなくてもリスクは特に無いので、可能性があると思ったら挑戦してもよいかもしれません。
申請時に収入金額を直接記入するのではなく、マイナンバーの番号を記入することで、調査されます。
収入以外にも高校在学中の5段階評価で、評定平均が3.5以上であることも条件です。
浪人しても同様に高校在学中の評定平均が3.5以上になります。
※5段階評価でない学校の場合、これに準ずる成績となっています。
(B) 貸与型の第一種(無利子)
収入・所得の上限額の目安として、世帯人数4人で給与所得者の場合747万円となっています。
世帯人数や条件にもより、これも目安となっているため、申請が通らなくてもリスクは特に無いので、可能性があると思ったら申請するとよいと思います。
給付型と同様に、高校在学中の5段階評価で、評定平均が3.5以上であることも条件です。
支給される金額は、条件にもよりますが、
国公立大学で最高月額、自宅通学で45,000円、自宅外で51,000円
私立で最高月額、自宅通学で54,000円、自宅外で64,000円
となっています。
(C) 貸与型の第二種(有利子)
収入・所得の上限額の目安として、世帯人数4人で給与所得者の場合1,100万円となっています。
学業成績が平均水準以上と認められる者となっていますが具体的な数値は言及されていません。
なので学業成績について特に気にせず、申請すればほぼ通るようです。

繰り返しになりますが、上記の3つのタイプの複合です。
「(A) 給付型(返済不要)」の条件に該当するようであれば、3タイプすべてに申請でき、
「(B) 貸与型の第一種(無利子)」に該当するようであれば、「(C) 貸与型の第二種(有利子)」の2タイプを申請できます。
(条件に該当しなくても申請すること自体は可能ですが、該当しないタイプは不採用になります)

申請方法は下書き用紙に、3タイプを複合しての記入が可能となっています。
例えば、必要金額を12万円に設定した場合、「(A) 給付型(返済不要)」の条件に該当するようであれば、「(A) 給付型(返済不要)」から優先され、残りは「(B) 貸与型の第一種(無利子)」そして、足りない部分は「(C) 貸与型の第二種(有利子)」として支給されます。

あるいは、必要金額を5万円と記入すると、「(A) 給付型(返済不要)」通らない場合は、「(B) 貸与型の第一種(無利子)」が優先され、残りは「(C) 貸与型の第二種(有利子)」から支給されるということになりますが、
条件に合えば「(C) 貸与型の第二種(有利子)」としては支給されず、「(B) 貸与型の第一種(無利子)」の上限が5万1千円なのでこの金額が支給されることになります。

下書き用紙となっていますが、大学側が確認する内容なので重要です。間違いがないように丁寧に手書きで記入します。
下書き用紙をコピーしたものに記入することをお勧めします。
まず、下書きに記入して、大学に提出します。(不備がある場合は指摘されます)。

大学から下書きが返還されたら、その下書きの通りに、日本学生支援機構のスカラネットにログインして入力します。


手続きは5月に終了して、申請が通ったら今後支払われる金額等が書かれた「奨学生証」が届きます。

そうすると7月から指定していた通帳に毎月振り込まれます。
手続きの際、さかのぼって支給開始日を指定できます。例えば4月分からを指定すると4月分からの4か月分が、支給開始日の7月に学生本人の指定していた口座に振り込まれます。

更に、さかのぼって入学金としての奨学金を申請することができます。
ただ、支給総額が増えるため、当然返済金額が増えることになるので検討が必要です。
利子がかかる二種でも、奨学金の支給を受けている大学在学中は利子はかかりません。

利子ががかかるのは大学を卒業して、返済が始まってからになります。

5.準備するもの

・マイナンバーの提出により収入に関する証明書の提出は不要です(番号が分かればマイナンバーカードはなくてもよく、マイナンバーで確認されるので、父母の年収などは記入しなくてよい)

・奨学金を申請する学生本人名義の通帳

・印鑑(学生本人・父・母のそれぞれの印鑑)

・学生氏名、学生番号、学部・学科・分野

・父母それぞれの貯金額、学生本人の貯金額

・支払っている年間の授業料(入学時に申請する場合は不要)

・家庭事情情報として200字の作文(下書き記入時に考えてもよい)

・学生マンション等の契約書のコピー(自宅外生のみ、自宅から通学の場合は不要)

・返済方法の選択(「所得連動返還方式」か「定額返還方式」を選択する)



6.給付型タイプに挑戦してみた結果

親の立場から、子供に借金を背負わすのは辛いことですが、国立大学でも一人暮らしをするとなると結構な金額がかかってしまいます。

検討した結果、まだ大学受験を控えた兄弟がいて、背に腹はかえられない、ということで、ダメ元で給付型も含め3タイプを申請してみたのですが、給付型は無理でしたが、51,000円の貸与型の第一種(無利子)を利用することができました。
機関保証を利用したため、無利子といっても、機関保証料として1,821円が差し引かれ奨学金が月々支給されています。

もちろん奨学金では学費や生活費で足りません。足りない部分はアルバイトで、されに足りない部分は親から援助しています。
先のことは分かりませんが、大学を卒業して返済が始まり、余裕があれば返済の援助をしたいとは考えています。

2020年は新型コロナの影響で、大学での奨学金の説明会は中止となり、配布された資料を郵送でのみで手続きをすることになりましたが、
通常は大学で奨学金につていの説明会は開催されていると思います。

7.更新

後、忘れてはいけないのが1年に一回更新があります。
更新を忘れると奨学金の支給が止まることになります。

登録しているメールアドレスに12月の末位に通知が届きます。

 

保護者の収入と学生本人のアルバイトなどの収入などの確認があります。

収入に大きな変動があった場合は、特に給付型や無利子型には影響があるかもしれないので注意が必要です。

申請当初はマイナンバーのみの提示で保護者の収入等は入力しなかったのに、なぜか更新のときは収入の入力を求められました。

更新の締め切りはたしか1月15日位だったと思うので、それまでに会社員の方など、源泉徴収票を入手しておくと、慌てなくて済みます。

奨学金の支給は、入学金や授業料納付期限のタイミングには間に合いません。
詳細は日本学生支援機構のホームページで確認してください。



PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.