浪人を回避するのか、浪人を覚悟してでも第一志望大学を目指すのか迷っている方へ。
我が子の現役生と、浪人生と合わせて2年間の受験生活がやっと終わり、浪人生がどんなものか、現役生で受験するのと、浪人生の立場で受験するのと、心境や状況がどのように違うのか、
我が子の浪人生活を見て、親の立場からみて感じたことを書きます。
第一志望大学に合格していれば、入学する大学に悩む必要はありませが、そうでない場合、
合格した大学の一つへ進学するか、志望大学を目指してもう一年頑張るかの選択を迫られることになります。
ここで、そうでない場合の選択ができるということは、多くの場合、第一志望大学の結果が不合格であり、
滑り止め大学の入学金を納めたということになります。
経済的な理由によるところも大きいですが、
できることなら、浪人を覚悟してでも第一志望大学を目指すのか、複数の大学を受験してでも、現役で大学に行くのかを最初から決めているほうが望ましいです。
しかし、第一志望大学を目指したいのだけれども、浪人生はイヤと、これからの人生に大きく関わることでもあり、誰しも悩んでしまいます。
第一志望大学を目指す気持ちが強い人は、第一志望(国公立大学)と、私立大学を1校受験する場合が多いように思います。
まず、浪人を覚悟することを迷うタイミングとしては、滑り止めで受験した大学が合格して入学金納付の締め切り直前まで悩みます。
浪人しないと決めている人は、迷わず入学金を納めますが、第一志望大学にこだわる人は、悩むところです。ここで入学を支払う場合20万円~30万円程度かかるため、
とりあえず支払うには、大きい金額になります。
我が家の場合、現役生のときは、ここで浪人を覚悟して、滑り止め大学には入学金を納めませんでした。
その後、第一志望大学が不合格になり、浪人が決定してもう一年頑張ることになりました。
泣いている間もなく、浪人生が通う予備校選びを開始しました。
結果、予備校で基礎固めをしっかりでき、成績はかなり伸び、現役生の第一志望大学よりも上の大学を挑戦できるまでに偏差値を上げられるようになりましたが、
2浪を恐れるあまり、上のレベルの大学には挑戦はできなく、現役生で不合格となった第一志望大学に余裕で合格し入学することになりました。
結局、浪人するのであれば、滑り止め大学の受験は無駄のように思えるかもしれませんが、
地元の大学であれば、受験するだけなら3万円程度なので、滑り止め受験をすることで、
第一志望大学に落ちた場合、行く行かないにせよ、どこかの大学に受かることは救いにもなり、自分のレベルを知ることができます。
また私立などを受験をすることで、緊迫した状態の本番受験の練習になります。
そして、次に迷ってしまうのは、滑り止めで受験した大学が合格して入学金を納めていたのに、第一志望大学が不合格となってから、
どうしても第一志望大学をあきらめきれず、浪人を選択してもう一度第一志望大学を目指す方もいます。
できることなら、滑り止めで受けた大学の入学金を納めなければよかったということになりますが、
人の心は移り変わるもので、そう決めたのなら来年の受験に向けて行動あるのみです。
どちらにしても、悩んで悩み抜いて決めたたことなので、浪人生になっても頑張れるのではないかと思いますが、
できることなら、浪人生の意見などの情報を取りに行くなどして、なるべく早い段階で、浪人を覚悟してでも第一志望大学を目指すのか、現役で大学に行くのかを決めたいものです。
現役生のときと、浪人生のときでは、心境や状況はかなり違うとを感じました。
現役のときは、受験勉強だけではなく、学校生活もあるので、受験勉強にのみ専念できないという反面、気もまぎれ、多少なりとも受験勉強からの重圧を抑えることができるかもしれません。
また、学校の先生、友達など、相談できる人や、一緒に受験する仲間が多くいて、受験のストレスや孤独感は薄れるのではないかと思います。
一方、浪人生になると、受験勉強のみに専念でき、現役生と比べると、多くの時間を受験勉強に費やすことができ、一般的に前年度より高いレベルの大学を狙うことができるようになります。
その反面、多くの浪人生は、2浪を避ける傾向にあるため、挑戦できなく、偏差値を上げないと、現役で目指した大学のレベルを落として安全に受験ということになることもありえます。
浪人生は受験勉強に多くの時間をかけることができる環境にありますが、勉強時間が増えることで反面精神的にはキツイとか、孤独感を感じやすいということもあります。
多くは浪人生が通う予備校に通うため、自己管理もやりやすいと思いますが、
朝は何時に起きて、何時から勉強を始め、就寝するまで、予定をたて、予定通りに実行できるかという、自己管理能力が、学力を伸ばす大きな要因であることは間違いありません。
受験は一年後で、受験勉強に専念できるから、時間が取れると思ってしまい、5月とか6月くらいから本気を出そうという人もいるようですが
共通試験が1月ということを考えると受験は一年後ではありません。
また思った程に時間がないことを受験日が迫ってくると思い知ることになります。
自己管理できない人については、思った以上に浪人生活は過酷なものとなり、
一方、自己管理できる人には、多くの時間を受験勉強に費やすことができ、充実した時間となり、高いレベルの大学の合格を勝ち取る可能性が高くなるといえます。
自分との戦いの要因が大きく、辛いときもあるかもしれませんが、現役生のときにはない時間を有効に使用して、しっかりたてた予定を実行すれば、必ず成績は伸びます。
何と言っても、一度は大学受験を経験しているので、結構なアドバンテージになります。
もし浪人することを決めたら、すぐにエンジン全開で取り組んでください。