これは子供のころ勉強嫌いであった親が大人になりもっと勉強しておけばよかったと自分の反省点を踏まえ幼児教育から中学受験など我が子を勉強嫌いさせないように教育に奮闘した、言わば下剋上教育を実施した内容を記述しています。

10代の脳『反抗期と思春期のこどもにどう対処するか』

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10代の脳
反抗期と思春期のこどもにどう対処するか。

序文「悪いのは親でも子どもでもない」
可愛かった我が子が突如別人のようになる反抗期、、、

から始まるこの本は、反抗期を迎えた思春期の子どもを持つ親御さんに是非読んで欲しい本です。

親はすぐ自分を責めようとする。あるいは子どもがおかしくなってしまったのではないかと思う。
親も思春期を通り抜けてきたはずなのに、なぜ子どもの思春期を理解できないのだろうか、それは大人に成長してしまった脳のせいであるとも説明されています。

この本は、フランシス・ジェンセン博士と言う脳の発達の研究が専門の小児科の女医が書いた本で、著者本人もシングルマザーとして、2人の男の子を育て、我が子の嵐の様な10代を経験し、
ここ10年で、飛躍的に進んだ脳の研究が、10代の脳について多くの研究が一般に翻訳されていないことを痛感し、科学的な根拠を示して、10代の脳の成長を手助けするために執筆されたものです。

思春期を迎え、暴言を吐いたり今までとは別人のようになった我が子を見て親は、何が悪かつたのだろうと自分を攻めがちですが、 悪いのは親でも子どもでもない、子ども脳が成長段階でとても不安定なせいだということを、脳科学の見地から分かりやすく説明されています。


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以下、この本の内容のまとめです。

以前は、10代で脳は完成すると思われていたが、 脳はサイズが大きくなるだけでなく、内部の配線もすべて変化していくため、脳の成長は長い年月がかかり、脳が完全に成長するまでは30歳までかかり、 10代の脳は未完成だけではなく、きわめてアンバランスでもある。

思春期が大人のようでもあり、子どものようでもあるのはこのアンバランスな脳のせいだ。
外見が大人のようなら、精神的にも大人だろうと考えがちだが、彼らの脳は未完成で、大人の世界への扉はまだ開いてないのだ。

脳画像診断で21歳までの脳領域がどのようにつながっていいくかを調べた結果、後方から前方へゆっくりとつなかっていき、最後は前頭葉につながり、思春期の脳の完成度は80%でつながりが弱い領域がまだ20%も残されているのが分かった。


なぜ思春期は感情の起伏が激しく、イライラしがちで、かっとしやすいのか、危険な行動に走りやすいのか、すべては前頭葉の未熟さとつながりの弱さが原因だったのです。

また、幼い子どもより若者のほうが、何かを「しない」ことを我慢できない。

10代の脳は前頭葉のつながりが未発達で完成していないため誘惑に弱く、危険な行動がもたらす結果を予測しにくい。つまり洞察力が欠如している。
つながりは前頭葉から頭頂葉から生じるので、成長までに時間がかかり、リスクを恐れず冒険することは進化的対応だが、短期的には大きな危険が伴う。

青春時代は、脳で大きな変化が起きているおかげで、活力に満ちている、学習力も驚異的だ、 しかし成長途上にある10代の脳は認知、情動、行動には限界がある。
前頭葉が的確に判断できないため、10代は行きあたりばったりの行動になる。

つまりは、興奮は諸刃の刃、脳の興奮は学習のカギとなるが、過度な興奮は制御がきかなくなる。
人間の性質は、どこまでが遺伝で決まり、どこまでが環境で決まるか
ある研究の結果、早期学習は、発達途上にある脳に有効でることを立証した。
もちろん大人の脳にも経験によって形成され、人生の終盤でも脳は変化することが確認されている。
しかし、子どもの脳はどんな刺激にも反応し変化するが、おとなの脳が変化するのは特別な場合に限られる。

新しい情報の記憶は優先されるが、脳のスペースは限られているため、重複情報として破棄されるが繰り返し学んだことは長期定着過程として脳に刻まれる。
ニューロンを猛スピードで行き来すり情報が混乱することがある。そのせいで、記憶は完ぺきでなく、欠落したり途切れたりしており、無意識のうちにそこを偽の情報で埋めることもある。
新しい情報を得ること、繰り返すことが、学習の核心だ。


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寝る脳は育つ
幼児期早寝早起きだったのが、思春期には夜更かしして朝寝坊になる。
放っておくといつまででも寝ている。
幼児期の朝型から、青年期は夜型に変わっていく。
学校に行くため無理矢理朝起きし、早く起きたからといって、早く寝るわけでもない。
実のところ思春期の脳は睡眠を必要とするのだけれど、このようにして睡眠不足のルーティーンに入っていく。
10代はしっかり寝ると、学習した内容が定着し、食が進みストレスと上手に付き合えるようにもなる。
しかし、平均して必要な睡眠に対して2.75時間も足りていない。
学習効果も、勉強や音楽やスポーツでも、学習やプレーした後すぐに寝た方が、上達が早い事が実験によって導きだされた。

精神疾患のきけん信号
子どもが青年期を抜けるまで、親は彼らといっしょに荒海を渡っていいるようなものだ。
思春期は気分の振れが大きく、極端な行動に走りやすい。
行動がどんどん変化したら、注意レベルを引き上げよう。
扱いづらい10代の一時期と言うだけだはすまない何かが起きている可能性がある。

デジタル中毒の脳内汚染
ネット中毒にはドラッグ中毒を導くのと同じ報酬中枢が関わっていて、特に10代の脳は中毒になりやすいので注意が必要だ。
大学生に自分で決めた24時間のすべてのあいだ、すべてのメディアとの接触を断ち、実験終了後、感想を聞くと、ドラッグを使用したと同じような感想があった。
親は子どもがオンラインで何をしているのか知り、夜にはネットにつながらないようにしよう。

青年期を超えても、成長は止まらない。
大学を卒業する頃になっても、殆どの若者はまだ成長の途上にある。

親への重要なアドバイスとして、子どもたち関わり続けなさい。
過熱気味の彼らの脳を大人は監視しなければならないとこの本はいっています。

学習能力が高く、大人のように見えても、その脳には限界があることを大人は知っておこう。

新しい事はどんどん学べるのに、災難からは学べない。
具体的な危険を語って聞かせよう。
子どもに起こりそうな馬鹿げた行動のニュースを見たら、なぜそうなったかを子どもに語ってあげよう。

10代の脳は子どもはばかげたことをするものと思い失敗は大目に見ること、けれども、その過ちについて必ず穏やかに語り合おう。

思春期の子どもが感情を爆発させた時、何かを言う前にまず10まで数えるようにすれば冷静でいられる。
頭ごなしに叱ってはいけない。
彼らは自分のことを大人と思っている、大人として接しやるそうすれば大人のように行動するだろう。

10代半ばになると、大きな彼らを抱きかかえて、ここと思うところに座らせることはできないのだ。
彼らは大人を観察している。
彼らと付き合う最善の道具になるのは、アドバイスと説明、それに良いお手本になることだ。
そうすることで、最終的にはハッピーエンドを迎えることでしょう。

思春期にもう一度育てなおすつもりで親が子どもを受け止める。
親の受け止める姿勢ができると子どもは本音を出しはじめる。
根深い問題などが露呈することも多い。
思春期の脳の発達スパート期に、今まで生きてきた年月を振り返り、新しい家族関係、自己発見をしなおそう。

目を離さず、手は離して、子どもたちに接してあげてください。

以上、この本の内容です。

反抗期盛りの高1の娘、中1の息子を持つ私も、この子たちはまだ未熟ななのだからしかたないと、、、この本を読んで気持ちが楽になり、以前よりは前向きに良い親子関係が築けるように頑張って進めていこうと思えるようになったと思います。

世の中には子どもが成長して大人になっても、親子の断絶など、まだ子育て半ばですが、この思春期の子どもとの接し方が将来の親子関係に大きく影響するような気がします


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