大学受験システムの把握
大学入試には、一般入試、推薦入試、AO入試がありますが、
ここでは、多くの学生が受ける、学力勝負の一般入試についての受験方法システムについて書きます。
国公立大学入試は共通テストと2次試験で決まります。
共通テスト
まず、国公立大の一般入試は、共通テストは、1月の3週目の土日に、2日かけて全国の国公立大を志願する受験生全員が同じ試験問題を解きます。(これは以前のセンター試験でも同じでした)
出願は前の年の9月の下旬から10月の上旬くらいにかけて行われます。国公立を受けるためには必須となります。
現役生は高校でまとめて出願されるので忘れることはないと思います。
2次試験
共通テストが終わると、自己採点の点数により最終的に志望大学を決定します。(共通テストと2次試験で決まるため共通テストの自己採点は正確である必要があります)。
この自己採点というところが、疑問に思いますが、センター試験の頃から変わらず、決められていることなので正確に自己採点するしかありません。
どこの大学を第一志望にして滑り止めとして何処とどこを何校受けるというような、受験パターンということになるかと思います。
日本国内で言えば、東京大学に余裕で入れるような圧倒的な学力があれば志望大学1本でも問題はありませんが、なかなかそうはいきません。
少々成績が良くても、上には上がいます、成績が良ければよいほど、現状の成績よりは上を目指す傾向にあるかと思います。
現時点の自分の学力で余裕で入れる大学では満足できないと思います。
難関大学など、第一志望校に行こうと思っても必ず行けるわけではありません。
そこで必要になるのは、滑り止め大学の受験ということになります。
第一志望大学に挑戦するためにも、滑り止め受験も含め、かかるお金と受験システムを把握する必要があります。
滑り止め受験をすることで、メンタルを強くしてより高いレベルの大学に挑戦するこができます。
もちろん、浪人覚悟で第一志望大学1本にすることも可能ですが、周りの友達が私立など複数の大学を受験する中、自分だけが受けないのは不安になったりもするようです。
私立など複数受験をすることで、緊迫した状態の本番受験の練習になります。
また第一志望大学に落ちた場合、行く行かないにせよ、どこかの大学に受かることは救いにもなり、自分のレベルを知ることができます。
一番多いと思われる、モデルケースとして国公立大の一般入試の「前期日程」「中期日程」「後期日程」と私立を受けるパターンを紹介します。
基本的には「前期日程」と「後期日程」があり、国公立大の中には、「中期日程」や「別日程」と言った独自日程で入試を実施する大学もあります。
そのため、大学によっては「前期日程」と「後期日程」と併願して受験することができます。
ですので、国公立大学の学部の組み合わせによっては“最大で3回の受験チャンス”があることになります。
しかし、東大や京大などの難関大学の前期で落ちた受験生が受けてくるため、後期のレベルはかなり上がりますので、
前期で落ちた同じ大学の同じ学部は、体調不良とかで落ちた場合は別ですが、実際は難しくなると思ので、
挑戦するか、レベルを下げて別の大学のを受験するとかの選択が必要になります。
同じ大学でも学部により異なり、例えば、前期はなく、中期や後期しか受験を行っていないところもあります。
注意することは、前期の合格発表の前に、後期の出願期限が終了するため、前期の結果を待たないで後期の出願する必要があります。
前期で合格し入学手続きをすると、その時点で中期や後期の受験資格がなくなります。
(前期が不合格の場合は、後期でもう一度チャンスがあります)。
これは、同じ大学の同じ学部であれば問題はありませんが、
これが別の大学や、あるいは同じ大学であっても別の学部の場合で、しかも第一志望の学部が「後期日程」のみであった場合には悩ましいことになります。
もし、前期で第二志望の学部に合格した場合、前期で入学手続きをしない場合は、当然前期の合格は無効になります。
反対に、前期での入学手続きをすると、その後の中期や後期の受験資格がなくなります。
どうしても行きたい学部が「中期日程」のみや「後期日程」のみの場合は、別の学部の前期は受けないということになります。
そうはいっても、ほとんどの大学の前期日程を受けないのはもったいないので
第一志望の学部が「後期日程」のみであった場合でも、本番の練習のため、
あるいは、大学のレベルをうんーと上げて高嶺の花というような大学の前期を受験して
無理やりにでも、第一志望は前期日程の大学にしてしまうということです。
ここでもし第一志望学部の中期や後期と同じ位なレベルの「前期日程」で合格した場合、入学手続きをしないのは、後期で合格する保証はないため、なかなか勇気がいります、前期で合格した大学でまぁいっかということになるかもしれません。
浪人を回避したとか、そこまで第一志望にこだわらない場合は、安全策としてはありだと思います。
私立大学受験
国公立大学は2月の上旬に出願をし、毎年2月25日26日に「二次試験」(前期)を受けることになります。
大学入学共通テストを受けてから、1か月以上先になります。
「二次試験」を受けるまでに、滑り止めとして、共通テストの自己採点により決定した第一志望校である国公立大学の勝算を考えながら、私立の出願手続き、受験ということになります。
私立受験はレベルを段階的に変え、3校くらい受ける方が多いようです。
もし合格した場合は、高校受験でも経験されたかもしれませんが、よく知られている通り、国公立大学の合格発表の前に、行かないかもしれませんが、一時入学金(20~30万円)を収めないと合格が無効になるシステムになっています。
大学入学金は返金されることはありません。なかなかニクイシステムですね。
たとえ滑り止めであったとしても私立の中でも、入学したい優先順位があると思います。
ここで注意が必要なのは、各大学や、同じ大学であっても学部や受験方式により期限が異なるため、
入学金を収める時期によっては私立2校に入学金を収めないといけなくなる場合が発生するということです。
どういうことかと言うと、
私立大学のみで考えると、例えば
・A校:合格発表⇒2月14日:入学金期限⇒2月22日
・B校:合格発表⇒2月21日:入学金期限⇒3月2日
・C校:合格発表⇒2月26日:入学金期限⇒3月5日
まず、この時点では国公立が第一志望の場合、合格が未定のため、浪人しないのであれば、私立に入学金を収めなければなりません。
A校、B校、C校の3校を受験し、私立大学のみで第一志望大学が「A校」の場合で合格すれば万々歳でなんの問題ありませんが、
第一志望大学が「C校」の場合だと、合格発表が2月26日ですので、
この時「A校」が合格している場合、「A校」の合格を確保するには入学金期限の2月22日までに「A校」に入学金を納める必要があります。
やむを得ない場合を除き、経済的なことも考えるのであればその辺の日程も踏まえて私立選びをしたいものです。
無事第一志望校の国公立に合格した場合は入学金30万円弱を収める必要があります。(給付型の奨学金を申請する場合はここでは納めなくてもよいということにはなります)。
合格通知受領後、振込期限までの期間は短かく一週間も無かったと記憶しています。
参考情報として
難関国立大学でも英検準一級以上で数十点が加算されるというようなシステムもあるので、
学力アップにもなり、決して損にはならないので、志望校を調べて、とれる資格は受験勉強が忙しくなる3年生の前半くらいまでには取得しておくのが良いと思います。